かって岡山県が全国一の生産量を占めていたもの。それは、真田である。とりわけ備中南部の浅口・小田郡は真田王国といってよいほど、その生産が盛んであった。
真田の組み方は100以上あったが代表的なものは三平(さんぴら)や四菱(しびし)、五菱(ごびし)などがある。
これらの真田は手軽に組むことができ、農家の副業に最適であった。
そのため、子供から高齢者まで家族ぐるみで、余暇時間を使い作業が行われた。特に夜なべ仕事で真田を組むのが、麦作地帯の一般的な生活であった。
組まれた真田は仲買人により集荷され、大部分は帽子に加工された。
![]() 真田の出荷(大正・寄島) |
![]() 小学校での真田競技会(昭和10年ごろ・鴨方) |
2000年12月16日