
初めて走った距離だった。しかもアップダウンが延々と続く。
序盤は自分のペースで走る。10キロ地点で時計を見ると54分。思った通りのペースで走ることができた。呼吸にも、足にも極度の疲労は感じられない。「これはいける」と言い聞かせながら残りの道のりを走る。
12キロ地点だっただろうか、上り坂で足が前に出なくなる。体を前傾に保ち、小刻みに足を踏み出しペースダウンながらも進んでいく。少しずつ膝に痛みが出てきた。
15キロ地点、足全体(踵、膝、腿)が熱を発しているのが自分でもわかる。頭は、「走れ」の信号を出すが、足がついてこない。とうとう歩く。
僕の20キロ初挑戦は、15キロ地点で撃沈してしまった。
最後の5キロは、走ったり、歩いたりの交互でゴールしたのは、2時間4分位と記憶している。
この大会を振り返り感じたのは、自分が練習していると思っているほど、現実はそうでないということ。このことは、生涯忘れないようにしよう。そしてまた、新しい目標もできた。来年もこの大会、この距離にエントリーする。その時まで、自分ができる精一杯の事をやろう。俺のマラソン人生はこれからが成長期だ。

2002年9月26日