しかしペースが落ちるのを止めることはできなかった。
30kmを過ぎたところで遂に歩き出してしまった。
でも気持ちを切り替え再び走り出す。
33km位から最後の難関である厳しい峠超えが始まった。
急な登りに歩いたり走ったりの状態が続く。
33kmから34kmまで8分35秒、34kmから35kmまではなんと10分以上も要してしまった。
足の状態は、痛い・だるい・重たいの3重苦に攻められている。

やっとの思いで峠の頂上付近に到達。
この時点で3時間45分、あとは下り一本で2kmほどだ。
なんとか4時間を切れるかもしれないと思った。
しかし作州の悪夢再びという感じで、下りに入った途端、足の痛みが倍増!下りなのに殆ど歩くしかすべがなかった。
何度も立ち止まっては屈伸運動をして回復を試みたが全然ダメ。
とにかく前へ前への気持ちだけでなんとか進んでる感じ。
息を吹き返したかのように100kmランナーがすいすいと横を走り抜けていく。
こいつらバケモノか!。
時折『ガンバ!』、『あと少しです。頑張りましょう』と声をかけてくれた。
ウルトラ以外の大会では声はかけてくれることはあまりないだろう。

