小麦藁を屋根にしとった。小麦でなきゃあつかえなんだ。細いし大けい。
裸麦は搗いて食びょうた。搗いたら白うなる。そりょぉ米に混ぜて。
昔の「麦飯」いうのは裸麦を混ぜのをようた。
真田麦は裸麦を硫黄で蒸して、摘んで、さらして白ぉして、それで真田を組みょうた。
打って、やおうして、手でもみょうた。(縄を編んでいた)
だいぶ打ってやおうしとかんと編めなんだ。
2003・5・18
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母・談・2004.9.5
麦は
小麦は粉にするため。うどんと替えるため。
麦踏み、
いうほど、ええ麦に育つことはなかった。
葉タバコ、
麦の間にタバコを植えてとった。麦の陰になりタバコにええ。茂平にはタバコは少なかった。
骨が折れる仕事じゃ。
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麦刈り
(母)水落の畑は全部麦を植えとった。刈るのは稲と一緒、水が無ぇのが違うくらい。鋸鎌で刈りょうた。
船で運びょうた。
刈って、こいで、家に持って帰り、筵に引いて、乾かしてかあ「からさお」で実を叩きょうた。
発動機が出来たからは、発動機でしょうた。
藁は畑で干しょうた。真田にするのは慎重に干しょうた。痛んで汚うならんように、骨が折りょうた。もって帰って硫黄で燻蒸(くんじょう)しょうた。それを真田に組みょうた。
小麦粉
おおげの粉屋に頼んだり、伏越にだしょうた。隣に毎日伏越に魚を売りにいくので、それに頼みょうた。
2005.5.22