除虫菊・薄荷


茂平の除虫菊・薄荷・養蚕の話
2017年02月11日 | 父の話
父は生前、茂平に養蚕農家はなかったと言っていた。
果物が盛んなこと、田んぼや畑に塩分があること、などが理由で
「養蚕」「葉たばこ」がみられないのが特徴と思える。

おばの話・談・2017.2.9

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::


畑ゆうたら「麦」「芋」「除虫菊」が多かった。

除虫菊はめんどくせぇ。(刈ったあとで)
菊の花を落とす。
植えるのは新涯の畑が多かった。
カド(家の庭)へひろぎょうた。
雨が降ったらいけんので畑には干さんようにしょうた。
どこの家にも除虫菊はつくりょうた。


薄荷は、

新涯に薄荷を植えて、吊るして乾かしょうた
ヒヤ(の軒下に四方を)干しとった。
仲買人が買いにきょうた。




談・2004.9.5

薄荷(母の話)

仲買人がいた。小川さん。
武徳さんの自転車置き場があったへん。
大きな釜がありょうた。
(用之江で無くなった後)絞るのは吉田のひでさん方ようた。
薄荷は二番が出る。


談・2004.9.5

除虫菊(母の話)

学校の下の加藤さん。
干たのを買いにきょうた。けっこうにひたのはええ値で買ぅてくりょうた。
花は三べん切る。乾かしたら買いにきょうた。
除虫菊はええ相場がしょうた。
穀物はなんでもしょうた。ササゲや小豆やゴマ。
米でも残ったら売りょうた。米は買うこともできょうた。
有田の松浦でも買いにきょうた、売りに行きょうた。
今はああゆう商売しょうる人はおらん。