8月6日朝8時15分


安浦で、その時なにをしに登っとったのか覚えておらんが。
安浦の海兵団におる時、高い山じゃあないが。80メートルくらいじゃろうか、その山の上にあがっとった。


広島の方向から黒い煙がなぁ。
真っ黒ぃ煙が。
「広島の燃料タンクがやられとる。」そう、思ようた。


野呂山の方が赤いのも見えた。
真っ黒い煙はごうごうごうと上にあがってのう。
すごっかた。そりゃあ、のう。


それから10分くらいしてから「B17」じゃろうか?「B29」か?どっちか知らなぁ、大きょう見えた。
低空でなぁ。
ゆっくり帰るんじゃ。4〜5メーターの大きさに見えた、下から見ると。
ゆっくりスピードを落として、それが原爆を落としたんじゃ。


すごかった。そりゃあ。
ぐっぐっぐっ上がりょうた。

資料・原爆投下


2003年3月20日