第15期・清水
軍事学では、圧倒的に通信が多く、月平均50時間、軍事学の半分以上を占
め、全教科のなかでも40パーセントをこえるという徹底ぶりだった。
次は航空、航海、陸戦が多く、また精神訓話にもかなりの時間がとられてい
た。
直接、搭乗員に関係のない、軍制、砲術、兵術、水雷学は少なかった。
これは普通学についてもそうで、国語、地理などは余り多くなく、数学や物
理、化学が重点的に教えられた。
こうした学科では、テストでにつぐテストで、猛勉強を強いられ、成績が悪
ければおきまりの罰直ときたから。真剣にならざるを得なかった。
0715から0745までの30分間と1830から2045までの2時間
15分間の、温習時間にテストのための予習、復習をしたのである。
課業の中かでは圧倒的に通信が多く、月平均50時間の授業が組まれている。
通信は搭乗員にとつては、耳、口の役割をもつ。・・・誤りがあると命とり
になる大切なものだ。
練習生は真剣に学んだものである。
通信教育はモールス送信、受信。手旗信号。発光信号からなっている。
トッートッー・・・と送られるモールスを覚えるために、私たちは休憩時間
食事前。便所の中。その他、時間があると、どこでも竹笛でピッピーピーと練
習したものである。
2003年3月23日