(帰国してから)1週間もたたんうち、茂平へ(無事帰国したことの知らせ)顔をみせにいった。
行こうにも着ていく服がない。
それで義姉から服を借りて、それを着ていった。電報も電話もない時代じゃし。
茂平に行って初めて兄貴と会った。
親が可哀相なと思うたんじゃろう。兄貴と一代ばあさん(母)と私と三人で・・・どこじゃったんじゃろう?福山?笠岡?どこか忘れたけど町じゃった、買い物につれていってくれた。
そこで小さな姫鏡台や着物を買った。
着物はあっちこっちから貰った。(イトコの)のりちゃん、(叔母の)谷のおばさんも。
兄貴は当座のものを買うてくれた。安い整理タンスも、それは今はめげたけど。その頃は買ぅにも(店に品物がすくなくて)買うものがなかった。
ココの姑さんから「二度の仕立てをしてもろうたのう。」言うてようた。
2002・4・30

(写真は昭和43年前後と思える。茂平にて。次兄とその子供。そして両親。関係は叔母との。)
2002年5月2日