満州へいくことは「終生そこに居る」という、意識でいたのだろうか?
それは無かった。
長男は陶山で郵便局をしていた。
次男は呉の工廠へ勤め、その嫁はちいさいが資生堂の化粧品店をしょうた。家も持っとった。
じゃから親は三男を(夫を)家におきたかった。
ココの親も茂平の親に言ったらしい。「三男ではあるが、財産は主に三男にやる。」
いつでも帰れるいう事と、親も「いつでも帰ってこい。」ようなことをようた。
相手の人は三男ではあったが、兄・次兄が既に事実上独立していたので、三男がいわゆる「あととり息子」になっていた。
しかも小平井の家には親が二人だけの家族構成。
夫も多分、戻る気でおった思う。今は(就職の際世話になった)安田さんの手前辞められんけど。
いずれ帰ろう、そう思うとった思うよ。

叔母夫婦
2002年4月30日