大別山の頂上に立つ

時まさに、昭和13年10月26日。午前8時30分。

中支・大別山の頂上に立った。


6時頃より山は霧に覆われ、眼下には白雲がたつ。

同時に夜のとばりが明けんとす。

行軍と小霧が顔につく。

吾は思わず、排刀「ひさつぐ」を抜き絶叫してみたかった。




道は今だ急、ローソクをたより、下りかけて中腹の民家にたどり着く、時は12時真夜中だ。
それより夕食を炊き、食して床についたのは27日午前2時30分。





 





2001年8月15日