これはあ雨ごいで、にぎやかにやっとった。
めいとし(毎年)する祭りじゃった。
あののう、雨ごいようたんじゃ。
あきらさん方の前に柱があったろう。
門の柱の右っかわへあるんじゃ。
昔はあそこで拝みょうたんじゃ。
(※「あそこ」とは干潮時以外は海の中)
みんなよってから、ところの神主をよんで拝みょうた。
(雨乞いを拝む範囲は)茂平中(もびらじゅう)。
神主さんは決まった日に呼んでいたが、雨が欲しいときは茂平の村の人だけで時々に行う。
雨が欲しい時は、(神頼みが)好きな人が寄って、よう拝みょうた。
この頃は雨がよう降りだしたんか、拝むのは減った(が、行事としては)続いておる。
撮影日・2002年6月2日
2000年08月07日
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とんまの土手の龍王のこと
龍王さんの祀りは、
太夫さんがきて二人ぐらいで、こまい太鼓を叩きょうた。
記憶がほんのりある。
おばの話・談・2017.2.9
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笠岡市史V・信仰と行事より
笠岡地方ほど竜王にちなむ地名の多いところはない。そして雨乞い・祈祷がこの地方ほどおこなわれた所はない。
茂平では旱魃のとき、麦藁、小麦藁などを持ち上がり雨乞いをしたが、りおう(竜王)様は以前は満潮には海中に没する所に祀ってあったといい、今でもりおう様の祭りを毎年している。
2001年10月23日