草履編み

なるのおばさん(母の話)

なるのおばさんは草履(藁草履)を編みょうた。
編んでは人に配りょうた。
自分でも「ゾーリがいちばん好きじゃ」ゆうて、どこへ行くにも草履を履いて行きょうた。

(或るとき、いっしょに行ったことがあり)「こっからはええのを履いて行かんと失礼になる」と、途中で履き替えていったことがある。いっつも予備をもっとった。

草履を作っちゃあ、「みんなにもろうてもらう」

うちにも何足ゆうてもろた。記念に一つ残しとる。

談・2002.4.6