芋あめ

(母の話)
芋あめは売りにきょうた。

たくみさんのねさんのとこで。戦後神戸から帰ってきて。
おばさんは「テンプラはどうですか?」いうて売りにきょうた。

おじさんは自転車でトウフを売りにきょうた。
トウフは朝作って、それから芋飴をつくりょうた。

子供のいさむさんは、おさむと同級生じゃったが1番じゃった。中学を卒業する時に引揚げて神戸にいんだ。

金浦からは小麦を買いにきょうた。小麦を出せば、ちいとばあ「せんべい」をくれてんじゃ。
大事にしておやつにして食びょうた。

そのころはポン菓子が来ればようしょうた。

(父の話)
さつま芋で。芋を買うて作りょうたんじゃけい、高いもんにつく。

狭い家に住んどったが、なんでもやりょうた。


2002年10月14日



茂平の食べ物