夏休みの初め頃、山にいって竹を取ってくる。晩屋にいって10円だせば立派な七夕セットを売っていた。障子紙を切ってそしててでまくようにしてシオりをつくる。
なすびやスイカの絵はささにシオリでとめる。短冊には墨筆で「天の川」とか書いてからシオリで留めていた。それだけのことだが七夕を作るのは楽しかった。
旧・七日の朝早く、子供達の声と笹が家の上の道に見える。西の谷の子が海に行っているのだ。
そしてわれわれ兄弟も七夕の竹をくくっていたのをほどき、海までひこづっていく。
茂平の水門の前にはたくさんの七夕が流されていた。
茂平の海がなくなる頃までつづいたのだろうか?
2000年06月17日