牛のモリは大変じゃ。
使うのは田植えの時だけ。

その時は牛もくたびりょうた。

草を刈ってきて餌にし、藁をくうて・・・ウンコは畑にもっていって堆肥にしちゃろうた。



2000・9・10

(母の話)

ゲシの草を刈りょうた。
草刈るのがおおおじょうしょうた。

何処にも、草が伸びた思えば、草をかりょうた。

田んぼのゲシ、畑のゲシ。
畑の仕事がすんでも牛餌をからにゃあいなりゃへんゆてようた。

(田畑の)仕事が済んでも”牛の草ぁ、刈らにゃあいなりゃあへん”ゆうてようた。


まーさん方とあきらさん方と3軒共同じゃったがすぐ10日がたちょうた。

冬は草がねぇんで、藁をひいてソラマメやこ混じょうた。
黒ぇソラマメのカスや、大豆のかすをたびょうた。ヌカを混ぜて。
大根の葉っぱ、も。キャベツの葉も。人参の葉。
よろこんでくようた。

芋は(人間が食べるくらい)おいしんで喉につまらすようた。エエように切ってくわしょうた。
こもうに切って。



(牛小屋の掃除)
賀山にゃあ、カドに棒を立てて牛を繋いで。
”くもし”にしょうた。


ヒマおれる。骨が折れる。



2000・12・17




茂平の生活