機織り

ひいばあさん・・・トノばあさん(父の曾祖母、昭和18年98歳で死亡)・・だいしょう使ようたのを憶ぃとる。

ボロの機織機がうちにもあった。


ワシのあばあさんは、ワシが生まれる時に死んだ。
ワシはおばあさんの顔を知らん。おばあさんもワシの顔を知らずに死んだ。

早ぉ死んだ。40くれいで。
おじいさんは、せいから後家をとおした。
長ぇことのう。(利三郎じいさんは昭和21年亡くなるまで40年以上一人)

寂びしかった思う。ワシがその年になって、はじめてわかる。

2001年10月7日