(2002年1月1日母の話)

(練炭)
消し炭、堅炭、豆炭、練炭。

練炭は無花果をうむすのに使ようた。
練炭火鉢は店屋に使ようた。晩屋やこに。一日中使えるんで。
晩屋やこにぁ煮物をしょうた。その上に豆をのせてうむしょうた。


練炭はなかなか火がつかなんだ。あれには難儀をしょうた。

炭は為乗から買ようた。一俵ずつかようた。藁で編んだんで、俵になったんで。あれを買やぁ、当分ありょうた。
しまいには紙の袋で持ってきてくりょうた。頼んでは持ってきてもらようた。


堅炭は無くなるまで使ようた。残ればもったいないので、湯をかけたり、「あっ煮物がある」思えばそれをしょうた。ええように煮ようた。

どうにもならん時にゃぁ「消し壺」に入りょうた。火鉢みたいなのがあって。それに蓋をすりゃあすぐ消えて、たもうて、次も使ようた。


(干イチジクの練炭は?)畑ぃ、そのまま投ぎょうた。

2002年1月2日