(2002年1月1日母の話)
豆を煎ってたびょうたろう。
空豆や大豆を煎って。覚えとらん?
ごまを煎る、空豆を煎る、大豆を煎る、餅を焼く、それから焼き芋をする。塩をふって焼きゃあ焼芋がおいしんじゃ。
ほうろくでは餅を焼きょうた。
餅を焼くとエエように焼けるんじゃ。ほんのりとなぁ。
今のようにレンジじゃぁありゃせん。トロトロト焚きゃあなあ。エエようにやけるんじゃ。ほんのりとなぁ。おいしんじゃ、ほうろくで焼けば。
ほうろくに蓋ぁして、焼ぁて中とほとりを変えて焼ぁときゃ。長しゅうもって。
弁当にもしてもっていきょうた。付け醤油にして。砂糖をちょっとつけて。付け焼して。みんな持っていきょうた。
ひっちゃ、ひっちゃして。正月にゃ、誰とももってきょうた。
それからなぁ、賀山にゃ松葉をしいて魚を焼きょうた。お爺さんが聞ぃてきて、青ぃ松葉をひいて、その上でママカリを焼きょうた。誰やらにおしえてもろうた、言ぅて。
イワシのようなもんは焼かれんけぃ。くせい魚は焼かれんけい。
へぃじゃけい、ほうろくはよう使ようた。
ニギリ飯を焼ぁてなあ、ひてぇ掛かりで神島へ参りょうた。

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談・2004.5.30
ほうろく
(母)
豆を炒る。餅を焼く。
ソラマメや秋豆を炒る。
焼きめしを作る。竹の皮にくるんで弁当にする。
ツナシやママカリを焼く。青い松葉の上にツナシやママカリを置いて焼く。おいしゆう焼ける。
餅を焼く。醤油をつけて、長持ちしょうた。
ひな祭りにゃあ黄な粉をこしらえたり、ほうろくは使いまくりょうた。
(七輪より大きく)ようけい焼けるけぇ勝手がよかった。