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2004/03/22
10キロ男子は中村晃大(由良育英高)、同女子は森本恵(同)が制した。 (午前11時フルマラソンスタート時のグラウンドコンディション=気温11度、湿度62パーセント、北東の風1.3メートル、曇り) |
川上復活「己に勝つ」 大差つけ初歓喜 【評】川上(由良育英ク)が25キロ付近から独走態勢を築き、2位に5分近い大差をつけて初優勝した。 10キロ付近では、2部の星野(北九州松下電工)を含めた6人が先頭集団を形成。その中から古賀(杵藤地区消防)と筧(陸自米子)が遅れ、さらに11キロの給水を機に川上が星野、霜野(A−ネット)田中(鳥取三洋電機)を引き離してトップに立った。 川上は20キロ付近で再び田中に追い付かれたが、25キロ手前の下りを利用して引き離し、そのまま独走。30キロ以降は5キロごとのラップが18分台に落ち込んだが、それまでの貯金を生かして逃げ切った。 並走しながら10位前後の好位置をキープしていた木下(タスクAC)と前田(気高郡陸協)が、後半に入って徐々に浮上。ペースが落ちた古賀、霜野らを次々にかわし、木下が2位、前田が3位に食い込んだ。 25キロまでレースを盛り上げた田中は30キロからペースが落ち、22位でゴールした。 >> ■フルマラソン1部男子記録■ >> ■フルマラソン1部男子ベスト10記録■ |
女王・西川 貫録の連覇 2位小林、3位由良育英・平林 【評】スタートから独走態勢に入った西川(芦屋市陸協)が終始安定した走りを見せて2連覇を達成。2時間50分を切る2時間49分33秒でゴールテープを切った。 西川は序盤から軽やかなピッチ走法で安定した走りを披露。男子の集団に交じり、中間地点まで5キロ平均19分台のラップで首位をキープ。その後、やや疲れが見えたものの5キロ平均20分台のイーブンペースを守り、一度もトップの座を明け渡すことなく1位に入った。 2位の小林(姫路市陸協)は5キロ地点まで2位に30秒以上離されて3位。しかし、徐々に失速した2位の平林(由良育英高)を30キロをすぎた地点で抜き去り、そのまま2位でゴールした。3位の平林は前半、5キロ20分台の好ペースで飛ばして2位を守ったが、後半にペースダウンして3位。後半に猛追を見せた近藤(福岡陸協)が4位に入った。 >> ■フルマラソン1部女子記録■ >> ■フルマラソン1部女子ベスト10記録■ |
星野 独走V2 力走及ばず江頭2位 【評】フルマラソン2部男子は、レース前半からトップをキープした星野(北九州松下電工)が安定した走りを披露。2位に5分57秒の差をつける2時間25分29秒でゴールし、昨年に続いて2回目の優勝を飾った。 星野はレース前半から男子1部の先頭集団につけて快走。自分のペースを崩さず15キロ付近で独走態勢となり、最後まで2位以下を寄せ付けず快勝した。 2位は昨年の大会で4位に入った江頭(エーピーアイ)。レース序盤から星野と先頭集団についていたが、徐々に差が開き星野の独走を許した。しかし、昨年より3分5秒タイムを縮める走りを見せた。 3位は終始上位を維持した尾崎(島根)が入った。 >> ■フルマラソン2部男子記録■ |
小林敵なし V5 大西2位「壁」越えられず 【評】小林(兵庫県)が歴代3位となる好タイムで5連覇を達成。3年連続の2位となる大西(明徳セメント)も3時間を切る力走を見せたが、力及ばなかった。 小林は序盤から順調にトップを快走。15キロの第1折り返し点付近で大西に約50秒の差をつけた。大西も意地を見せ30キロ地点で一度は約15秒に差を縮めるも、小林は余力たっぷり。大西が「最後はついていけなかった」と語るように地力の違いを見せつけ、2分以上引き離す大差でゴールに飛び込んだ。 >> ■フルマラソン2部女子記録■ |
「胸の差」中村初V 女子は森本磐石の連覇
男子は序盤から中村を中心に大西(鳥取大)久保(由良育英高)大川(鳥取三洋電機)の4人によるトップ争いを展開。大川が後退して3人に絞られた後半の残り2キロ地点で、中村が一気にスパート。抜き去ろうとした中村に大西が食らい付き、ほぼ2人同時に競技場内に進入。激しいデッドヒートがゴール直前まで続いたが、わずか胸の差で中村が初の栄冠を手にした。3位には久保が入った。 女子は森本の独走。序盤の2、3キロ地点で後続を断ち切ると、盤石のレース展開で自己ベストを1分以上も更新する33秒46のタイムでフィニッシュした。2位には影井(由良育英高)、3位は広芳(由良育英高)が入り、上位10位までを由良育英高勢が独占した。 >> ■10キロ男子記録■ >> ■10キロ女子記録■ |
2004年4月12日