矢掛1

ハーフか?5キロか?迷いに迷う。


朝起きると予報どおり、ザーザーと雨が降っていた。

えいちゃんはマラソン切符を3枚持っている。
自分のエントリーのハーフの切符。
欠場する部長とたけちゃんの5キロ切符。

部長は1週間前に欠場が決まった。
「近所の人から駅伝メンバーとして誘われたので、どうしても。」と。

たけちゃんは3日前「友達との予定ができてしまった。」と欠場することになった。

部長の切符は石井に代理出場を話した。
直後、副部長からも話があったがその事情を話した。

石井は出場する気になりつつあったが「日曜日に、野球の試合が決まりました。」と断念。
すぐ副部長に代理の代理を言ったが、すでに当日は町内駅伝の応援に決めていた。
その日にたけちゃんからも欠場の連絡があった。小越に「日曜日に矢掛の切符があるけど。」と誘ったが、小越にとって急な話であり、その頃になるとえいちゃんも日曜日が雨マークのことばかり気にしていた。

で翌金曜日には小越に最終確認もしなかった、出ないだろうと。


えいちゃんはこの大会に応援依頼をしていた。
コース道から比較的近い人に。
KSD社の井原市七日市、笠岡市北川、実家が矢掛の人。
小田のFB社の人。
「都合がついたら沿道での声援よろしく。」と。

その時は、この応援依頼が逆にえいちゃんにはねかえってくるとは予想していなかった。

というのは雨の中のハーフマラソンはきつい、走りたくない。
だが応援依頼者のうち誰かから「雨の中えいちゃんの応援に行ったが、最後まで姿が見えなかった。」ということになるとえいちゃんの信用問題にもなってくる。


8時20分に家を出た。矢掛の町を過ぎての駐車場は例年と違いぐるり大回り。
指示にしたがい道を走り、止めたところはとんでもない荒地だった。

車から降りて傘をさす。すぐ隣の車の人が「こんなところに止めさすのか、人間様の歩く道じゃない。」と話かけてきた。
タイヤもそしてシューズも泥だらけになってしまう。
どろんこ道を矢掛運動公園にあるく、はやくも靴からソックスにまで濡れがしゅみこんできた。いやな予感。走行中、足に豆ができねばよいが。

雨はやまない、気分がどうもしっくりこない。

歩きながら副部長へ電話した。むらちゃんの声を聞いてからハーフ決断しようと。「雨なんでハーフか5キロか迷っている。」
むらちゃんは「それは20キロへ、雨も上がってくるから。」

競技場手前でやっとハーフ出場が正式に決定した。

2003年2月17日