翌日の朝、ジョギングに出発した。
距離はわずか2キロほど、仕事へ出る時間と、前日の失敗の気分がいくらかひきずっていたので。
それさえなければもう少し、走る距離も時間も延ばせた。なにせ予定ではこの日は朝いっぱしの自慢話をする日であったのだから。
走りながら気持ちが良い、やっぱしえいちゃんは走るのが好きなんだな。
会社である人がいうには、取引先の営業担当者が来社して「昨日は岡山の吉備路マラソンを走ってきました。『KOHSHIN』さんの人を抜いていきましたよ。今日は脚がパンパンで歩くのが精一杯です。」
抜かれたうえアウト(首釣り)になったえいちゃんではあるが、翌朝走れる。事実、朝はジョギングをした。
気持ちさえ乗っていれば、当日でさえ夕方走れる状態だった。
ささやかな自己満足と。
「走る」ことが楽しい気持ちはちっとも変わらない。
2002年3月1日