最初の山を越え


トントン走りはスタートして1キロを過ぎても続く。
追い越しも、その逆も遠慮がちに流れそのものに集団は走る。

海岸線に出る頃、ようやく列らしくなり追い越しはなんとか自由になってくる。
海岸線を走る。天気は晴れと曇りの中間。気温はやや高め。

海岸線を走って行くと最初の山越えが近づいてくる。
(7つある)山越えはこれからだというのに早くも歩く人数人。

これなら最初の山でいきなり歩く人も増えるだろうな。
とは思いつつ、とにかく折り返し点までを最初の目標値として走る。

山を越えまた海岸線を走る。
腕時計を見ている隣りの選手に聞く。
「いま、何キロくらいでしょうかね?」
「さぁ?」
「5キロは過ぎてるでしょうね?」
「それは過ぎてますよ。」

距離標示はない。
但し昨日の下見があるので山登りがまだ(折り返し点まで)3つある。


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2001年11月28日