第1章いきさつ・はじめの挨拶
| 作者・えいちゃんは金浦座に行ったことはない。 金浦中学生の時、金浦から来ている同級生が自慢話をしているのを聞いて「金浦には金浦座があるのだ。」と知っただけ。 それから20年ほど経て、 金浦の町工場の或る社長さんと懇意になった。 奥様にもたいへん親切にしていただいた。 社長さんとの雑談のなか「昔は映画をしていた。」と。 そうか金浦座のことは中学生の時聞いたことがあるな。 そしてまた20年が経ち、 社長さんは引退し金浦で奥様と二人暮らし。 ふと「金浦座」のことが気になり、笠岡市史の戦後編巻で調べたが金浦座のことは一文字も無かった。 ならば、とインターネットで「金浦座」を検索すればヒット件数ゼロ。 これでは金浦座が埋もれてしまう。 金浦座で映画を見たことのないえいちゃんだが、金浦に存在した映画館のことを微力ながらたとえその一片だけであろうと残しておかないといけない。 ひとり義務感のようなものを勝手に感じたえいちゃんは金浦八幡様近く、もと社長さんご夫妻を訪ねた。 訪ねた日。 2005年7月23日 pm1:00〜2:30。 次ページよりは元金浦座館主の話です。 |
作成・2005年7月24日 追加更新・