関東軍


ここでいう”関東”とは 中国の山海関の東という意味で 奉天・吉林・黒竜江の三省 つまり満州全体の名称ともいえる

1905年(明治38年)日露戦争の結果 これまで”関東州”と呼ばれていた遼東半島の南端部の租借権を ロシアから手にした日本は ここに根拠をおく駐留一個師団 独立守備隊六個大隊 計一万の兵力を常値 これに”関東軍”の名を与えたのだった

関東軍は 本来の名の示すとおり満州全土に指向する軍隊になっていったのである

毎日新聞社「一億人の昭和史」





2001年11月4日