半年経ってからビールのタバコの配給がありだした。
ビールはコップへ一杯。
それだけで、エエ気分になるんじゃ。未だ呑んだことが無いけぃ。
「おお〜ぃ、たけやん。今タバコを吸えぇ。」
そりゃ年上の人はもうタバコの味を知ったるのもいたがワシャはじめてじゃった。
それからじゃ。ず〜〜〜と今まで病みつきじゃ。
いっぺんに。酒とタバコの味を同時におぼえた。(それは現在まで続いている)
今から2〜3年前のことじゃ。
ワシも70を越えたけぇ「一度、身体を診てもろうとくか。」と近くの開業医のところへ行った。
看護婦が「タバコは何才からですか?」
「16才」
「お酒は?」
「16才」
「嘘を言うもんじゃありません!!」
怒って言うもんじゃから「先生を呼べ。」言うて、「先生、ここでは嘘を言わすんですか。」と、事情を話すと45・6の先生は「ああ、わかりました。」
今はビールと、ショウチューをちょぼっと計ったよう(な量を)に呑みょうる。
「雲海」を呑みょうる。
2003年3月20日