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終わり


叔母はもう、20年近く前に未亡人になった。

今長男夫婦と孫たちといっしょに暮らしている。
結局、叔母は20歳まで茂平、23歳まで満州、そしてそれからずっと小平井に住んでいる。

叔母の家は西側が小山というか法、崖になっている。
僕が訪れたその帰り際、「昨日はココを刈った。上と下は鎌で、真ん中は草刈り機で刈った。」ときれいに刈取ったところをみせてくれた。
「明日は田圃のゲシを刈る。」叔母はまだまだ50代かと思える元気さである。

「ああさん(兄=作者の父)には、いつまでも元気でいてほしい。」叔母はそういった。

いつまで叔母が草刈機を使うことができるか、事故のないように。
そして叔母もいつまでも元気にと願いながら、叔母の家をあとにした。

2002年5月4日




(叔母と三人の子)



この「小平井の叔母が話す満州の生活」は、「茂平の話」の番外編として作成したものです。