付き合うのは日本人だけ。
言葉も日本語だけ。
満州語は覚ょうとも思わなんだし、必要もなかった。
店に行けば満人が(日本語を)わかる。
近くに満鉄の社宅もあり、日本人が多かった。小平井の菜女の〇〇さんも満鉄で近くに住んでいた。
トウフを売るに来る。トウフがあそこは安かった。
給料日の前はトウフだけ、トウフともやしを食べとればよかった。
それでも、多少は満州語を覚えた。
「奥さんなぁ、腹がたったら”マーラカピー”言ぇばよいんよ」いうておしえてくりょうた。
悪い言葉じゃようたが未だ、意味はわからん。一番悪い言葉じゃゆうてようた。
最初に覚えたのが市場で使う「これはいくらですか?」
「キャコ・トルケ」
「ニーハオ」も。

2002・4・30