「一人しかいない娘を満州にやるのは棄てるようなもんじゃ。」


結婚して「満州にいく」ことに茂平の家族の反対はなかったのだろうか?


親とかはそう反対しなかった。

利三郎じいさんがまだ生きとった。
利三郎じいさんが、しゅいちじいさんを怒りょうたのを聞いた。

「もう、しゅいち。一人しかいない娘を満州へやるのは棄てるようなもんじゃ。」
「ワシャもう死に目にも会えん。」

ほんまに死に目に会えなんだ。


利三郎じいさんは終戦後すぐ亡くなった。 (リンク「利三郎じいさんの死」




2002年4月30日