茂平の青木の大本で見合いをした。夫の兄とその人が興譲館で同級生じゃった縁で。
そこへ(夫を連れてきて)
じゃけれどえいちゃん(と、僕に向かって)。
あの頃は、お茶をくんでいくだけでぜんぜん知らん。(顔もみない)
親と親とが決めたらそれだけじゃった。
そうしょうたら野々浜の林に(夫の姉が)にいったのと茂平のおじいさん竹田(父の出所)のが親戚じゃった。
そして野々浜のおじいさんが聞き合わせにココまできた。「幕山の孫がしゅいち(父の名)になるので、わしゃ何も言わん。ここでいぬる。」ゆうて帰った。
そうやって回りょうればどこも親戚になるんじゃが、まぁ聞き合わせにゃあよかった。
それで結婚することは決まった。
自分の意思は全く関係なしに。
2002年4月30日

(叔母との関係・前列祖父利三郎じいさんと利宇曾祖母。後列両親。昭和18年ころ茂平自宅)
2002年5月2日