熱風・黄塵ついて灼熱の大地を行く。
緑あざやかな、平和の春がよみがえる。
しずかなどよめき、クリークの柳、羊の群れも草を食う。
手かご下げてクーリャンの口から漏れる草笛。
こうりゃんは高く伸びて行く。
談・2001年8月15日 こうりゃんの話
むこう(支邦)では麦とこうりゃんを植えている。
冬に麦、六月頃それを刈ると次はこうりゃんを植える。
こうりゃんはこの方でも植えとる人がおったが、とうぎびじゃ。
木が高うのびる。穂がでる。実がおおけい。
皮を取ってすてて、中の実を、こんどは挽く。そしたら結構になって、今度は食える。
むこうでは(自分達も)こわぁな物ばぁ食ようた。