赤柴部隊へ

遠くのほうで銃声・砲声が聞こえる。

しかし、待ちに待った戦場へいよいよ到着したのだ。

戦車・装甲車の車輪の音。
自動車のひびき、ごうごうたる○○本部だ。

本日はいよいよ隊へ配属されたのだ。

自動車にて一路戦線へ、戦線へと進む。
途中の戦跡、戦傷者の輸送。
各隊のものものしい警備。

顔、みな悲壮な決心がうかがわれた。



無事午後1時30分、赤柴部隊本部へ到着する。

ああ戦場の柳の木、しょうようは散り倒れ、穴も各所に見受けられ、時々は、敵の不発の手のやつが空をじっとにらんでいる。

実に物騒なところだ。

流弾が地上をかすめる。
兵は皆、鉄帽をかぶり家の内や、穴の中に潜り込んでいる。

いよいよ、第一戦だなあ、でも

赤柴隊長殿の英姿をあおぎてわれ等も元気をだす。


言葉をいただき我等衛生兵10名はそれぞれ各隊へ配属される。



【父の談話】2001年8月5日


    








    

2001年8月13日