彼岸・秋


これについての記憶はあまり無い。


(姉の話 2017.1.30

 

彼岸

お盆が過ぎて、すぐ彼岸になりょうた。

彼岸の餅みたなものを、黄な粉をまぶしてお母さんがつくりょうた。

仏に祀りょうた。




 

麹つくり

2002年1月1日母の話

ムシロにひいて外の温度にあわして作る。彼岸の時分。
寒い思えばふとんを掛けたり。熱い思えばムシロをはぐったり。
ほれじゃけいムシロがいっぱいありょうた。食べ物じゃけい汚げな筵は使えん。さらのを積み上ぎょうた。難儀じゃった。



みそや醤油をつくりょうた。

彼岸の時分併せていっぺんにつくりょうた。うり、なす。味噌ずけに。


大豆を一晩かしていてヒテイ中炊く。
唐臼で搗いたり、餅をつく臼でついたりしょうた。

麹と塩と大豆と混ぜて寝かしょうた。

近までしょうた。
どこかの家から炊く臭いがしてくると、ああウチでも炊かにゃぁいけんなぁ思ようた。

隣りの鶴お婆さんは「味噌を炊いたけぃ。」言ぅて、味噌豆を持ってきてくりょうた。どんぶり一杯ごちそうじゃけぃ、持ってきてくりょうた。
ウチにも炊いた時にゃ持って行きょうた。
塩と大豆で食べょうた。

醤油を作る時にゃ樽に入れる。樽に入れて、それから一升ビンにうつしょうた。