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ニューヨークシティーマラソン:参加抽選の仕組み

  NYCMへの参加応募の仕組みです。


今や、市民マラソン大会の代名詞となった New York City Marathon (NYCマラソン)。毎年秋に行われるこの大会では、世界中から集まった約30,000人のランナー達が、ニューヨーク市の5つの区を走破します。単なる一マラソン大会を超えて、NY市に不可欠な文化的行事にまで発展しています。

さて、誰もが参加したいこのNYCマラソン。毎年、参加枠30,000人を遥かに超える申し込みがあるそうです。つまり、多くの申し込み者が、抽選で涙をのむわけです。基本的には抽選なのですが、抽選に外れ続ける人や実力者への優遇措置、外国からの参加者への配慮などを組み入れた結果、結構複雑な仕組みとなっています。

そこで、2001年のNYCマラソンで、参加資格を得る方法を、以下にまとめてみました。詳しくは、主催団体であるNYRRC(ニューヨークロードランナークラブ)のHPをご覧下さい。

■参加者数
アメリカ枠(アメリカ&プエルトリコの居住者):20,000人。
国際枠(外国の居住者):10,000人

■申し込み資格
2001年11月4日時点で18歳以上

■抽選
2001年6月1日までにオンラインで申し込みをした人が対象。
6月中旬に、アメリカ枠、国際枠ともに、抽選が行われる。
国際枠において、1国当たりの最大当選者数は50人。

■特例(抽選免除)
以下の条件に当てはまる人は、参加資格を貰える。(抽選の必要なし)

<アメリカ枠&国際枠>
(1)標準参加記録を持っている人

Open (Age 18-39) Masters (Age 40+ on race day)
Marathon 1/2 Marathon Marathon 1/2 Marathon
Men 2:45:00 1:16:00 3:00:00 1:24:00
Women 3:15:00 1:31:00 3:30:00 1:39:00


(2)2000年のNYCマラソン大会で参加資格があったが、欠場した人
(3)障害者ランナー

<国際枠>
(1)指定された旅行代理店を通じて申し込んだ人
   日本人枠は最大500人。現在、5つの旅行代理店が指定されています。

   >三井マラソンツアーデスク(エムオーエアシステム)
   >地球を走る会(近畿日本ツーリスト)
   >marathon-tour.com

   あとの2つの旅行代理店は不明です。ご存じの方、ご連絡ください。

<アメリカ枠>
(1)NYCマラソンに15回以上参加している人
(2)1998年、1999年、2000年と、3年連続で抽選漏れした人
(3)NYRRCのメンバーで、2000年にNYRRC主催の指定レースを9回以上参加した人

日本から参加する場合は、国際枠の特例に当てはまる「旅行代理店を通じての申し込み」が、最も確実な参加方法のようです。しかし、どの旅行会社もすぐに満員になるとのこと。その場合は、キャンセル待ちをするか、抽選に申し込むかになります。

抽選に申し込むには、NYRRCサイトからオンラインで申し込むのが簡単です。申込者は、抽選の当落にかかわらず、一律$7の経費がかかります。めでたく当選した場合のみ、更に参加費を払うことになります。

アメリカに居住している日本人の場合でも、<国際枠>と<アメリカ枠>の一方のみに申し込みします。双方に申し込みした場合は、無条件で失格ですので注意してください。同一人物による複数の申し込みも、無条件で失格になります。

年々狭き門になる、NYCマラソン。しかし、30,000人の参加者枠は今後も変わらないようです。参加できるランナーは、その幸せを噛み締めながら走りましょう。抽選ではずれた方も、来年に望みをつなぎましょう。NYCマラソンは、まさに市民マラソン大会の原点なのですから。Good Luck !!


2002年12月27日